「何でマタニティ専用ドレスがないの?そんなのおかしい!」とお客様が声を上げられる日まで私はあきらめない!
先日「結婚式時体型予測🄬」と「マタニティ専用ウェディングドレス」の試着をして下さったお客様から、長い長いメールを頂戴しました。
私は、読みながら「悔し涙」を流しました。
その涙は2種類・・・
一つは、お客様を救えなかったことへの悔し涙
もう一つは、ジェイディの力不足への悔し涙
私が男なら、「ちくしょう~!」とか叫びながらお酒でも飲んで暴れるところですが・・・(すみません、これは差別発言?!)
ケーキとお茶で糖分を補給しながら、冷静に分析しました。
1)またもや「プラン崩し」にやられた!
「プラン崩し」とは、「1着でも他店から衣装を持ち込んだ場合」はお得なプランは使えなくなり、すべてがアラカルト方式(つまり積算方式)になり、総額がかなり高くなりますよ~と脅かされて、「プランの内容が気に入らなくても」その条件を飲むしかない・・・ことを言います。
そのお客様は、妊娠8ヵ月で結婚式の予定。
妊娠前のサイズもやや大きめであったため、提携ドレス店の在庫にはほとんど選べるものがありませんでした。お腹がまだ大きくなっていないのに・・・すでに背中には当て布が・・・
私はいつも申し上げていますが、「試着の時点でキツキツのドレス」は結婚式の時に入らなくなります。
「試着の時当て布」? 絶対に選んではいけないタイプのドレスです。
結婚式の時はもっと広がって、どうにもこうにも・・・不細工です。
「補正するので大丈夫!」って、言われたそうです。
さて・・・「当て布入り」のドレスをどうやって補正するというのでしょうか?
そもそも、「当て布入り」ということは、前身頃も小さいはずですよ・・・
「当て布の色が変わるかもしれません・・・」と言われたそうです。写真を拝見したら、カラードレスに「白の当て布」が入っていました💦 背中だから見えないと思ったのかなあ~ ありえない💦
「ほかの妊婦さんも補正して着ていますよ」と言われたそうです。
赤信号みんなで渡れば恐くない!的な?・・・
その妊婦花嫁様たち、本当にそのドレスで大満足だったのかなあ?
心で泣いていたのかも・・・でもドレス店は、「着ることができればOK」なんです。
お客様の満足度なんて考えていません。早い段階で契約書も交わしています。キャンセルできなこともわかっています。
そのお客様は、最後まで抵抗されました。
でも・・・4着分の衣装代、ヘアメイク代、前撮り代、リハーサル代など含めた60万円くらいのプラン・・・崩して、アラカルトで100万円越えの費用を払うことはできませんでした。
「1着でも衣装を持ち込めば、プランは使えません!」と言われて。
私は、その衣装店がマタニティ専用ドレスをちゃんと在庫しているなら認めます。
でも、妊娠8ヵ月のお客様が安心して、納得して着られるドレスがないのなら、ドレス1着くらい持ち込みを認めるべきだと思うんです。
いかかですか?
これが一つ目の悔し涙。
2)「どうしても、ジェイディのドレスが着たい!」と言ってもらえなきゃ、花谷の負けだろう!
最近2名のお客様に、試着の前から「インスタいつも見ています。ジェイディさんのドレスに決めてました!」と言われて感動したことがありました。
マタニティ花嫁専門ドレスショップになって15年になりますが、初めてだったと思います。
マタニティの機能はもちろんですが、ドレスはやっぱり「デザイン」です。
予算だなんだって言っても、やっぱり「デザイン」が勝負です。
どんなに高い壁~例えば「プラン崩し」があっても、本当にジェイディのドレスがいい!と思っていただけたら、お客様はその壁を越えてこられます。
今回・・・やっぱりドレスがダメだったのだと思いました。
一生に一度の結婚式ですよ!妥協なんて・・・残念過ぎる。
いろいろ考えたけど・・・、ちょっと気に入らないところもあるけど・・・「提携店のドレスにしよう!」「ジェイディのドレスでなくてもいいや。」って思われたら・・・負けですよ。
そのためには、ジェイディが魅力的なドレスをつくるしかない!
まだまだ、まだまだ努力が足りないんだと涙が出るほど悔しかったんです。
今、また新作ドレスに挑戦しています。今までの常識を覆すすごいドレスを作りたくて! 羽のように軽くて、インナーもいらない、着心地最高のドレス♪ マタニティ花嫁様が、迷いなく選んで下さるようなドレスです。
そして、いつの日かマタニティ花嫁様が「何でマタニティ専用ドレスがないの?そんなのおかしい!」「ジェイディのドレスはこのドレス店にないの?」と言って下さるまで、私はあきらめない!と強く、強く思ったのでした。
M様!お気持ち受け止めていますよ。
力不足で本当に申し訳ありませんでした。